ベトナム語単語の第二弾です。
第一弾はこちら↓
ベトナム語の勉強をしている皆さんは特に学習初期に「つづりほとんど同じなのに上下についてる記号だけ微妙に違う」単語に苦しめられた事はありませんか?それとも今まさに苦しんでいるところでしょうか。私は前回紹介した「dau」の他に今回紹介する「vien」というつづりにメチャクチャ苦しめられて、答え合わせの度に何度発狂したか分かりません。
今回は「ベトナム語レッスン初級1」の序盤に出てくる「vien」を含む単語を混乱せず一発で覚えられるように整理したいと思います。
今回主に扱う単語群はこちら↓
bệnh viện(病院)
công viên(公園)
giáo viên(教師)
nhân viên(職員)
sinh viên(学生)
thư viện(図書館)
viện bảo tàng(博物館)
とりあえず全部「viên」がつくのですが、問題は下に声調を表す点があるかどうかです。私はこれが中々覚えられずに大分苦労しました。
さて、この点の位置を混乱せずに覚えられる方法はないのでしょうか?実はありました。ベトナム語が中国語の影響を強く受けて少し前まで漢字を使っていた事がそのキーとなりました。
上記のviên入り単語は実は全部漢字表記ができます。漢字にしてみると以下の通り。
bệnh viện(病院)
công viên(公園)
giáo viên(教員)
nhân viên(人員)
sinh viên(生員)
thư viện(書院)
viện bảo tàng(院宝蔵)
こうして並べると、「公園」を除くこれらのviênワードは「院」系と「員」系に別れる事が分かります。整理してみましょう。
bệnh viện(病院)
thư viện(書院)
viện bảo tàng(院宝蔵)giáo viên(教員)
nhân viên(人員)
sinh viên(生員)công viên(公園)
ここまで来ると後は簡単です。つまり、
建物を表す単語では「viện」を使い、人を表す単語では「viên」を使う
とこれだけ覚えておけばオッケーです。ただし、「公園」だけは例外として覚える必要があります。「公園は建物に近いけど例外だからその逆」とか適当に覚えておけば何とかなると思われます。
私はこれに気付いて以降、この「viênに点が付くのか付かないのか問題」に苦しめられることはなくなりました。学習初期はベトナム語の感じに慣れていない上に文法や単語など覚えることが山盛りで漢字にまで気を回していられないよ、と思うかもしれませんが、似たようなつづりの単語が多すぎて混乱する場合は漢字を使って整理してみるのがお勧めです。
おまけ
ベトナム語レッスン初級1には最後の方に「động viên(励ます)」という単語も出てきます。これは漢字にすると「動員」で、日本語のイメージだと「励ますっていうより煽って駆り立てるの方が正しいんじゃねぇの!」と思ってしまいそうですが、とりあえずどちらも「人の心に働きかける」ということでviên(員)を使います。