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洋書を450ページ読んで気づいたこと

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ツイッターから来てくださった方は私が連日サピるサピる(サピエンスを読むという意味の造語)と騒いでいたのでご存じかもしれませんが、一か月ほど前に約450ページのボリュームを持つ"Sapiens"という洋書を読み切りました。初学者向けの語彙数が少ないペーパーバックや子供向け絵本などを除いて、私が人生史上初めて完読した洋書がこれでした。200ページ前後の洋書ですら今まではトライしては毎回途中で脱落していたので、初めて読み切れた本が450ページもある大作であった事は少々意外でした。

*実際に読んだページ数は463ページですが、時々ページいっぱいに写真が載っていたり、数行しか書いてないページがあったりしたので、大雑把にキリの良いページ数に調整してあります。ページ数自体は500ページくらいありましたが、最後の方のページは参考文献一覧や索引などだったので飛ばしました。

そんなわけで、今回は私がこの"Sapiens"を読んでいる間にどのような変化を経験してきたのかまとめてみようと思います。

読了までの過程には大まかに分けて以下の3ステップがありました。

ステップ1:購入して読み始める

記憶が定かではありませんが、確か2018年の9月か10月くらいに本書を購入しました。そこからとにかく読み始めました。

読書開始時の私の英語力の客観的指標は、英検準1級とTOEIC790点です。これは読了まで変わりません(最近は試験を受けていないので・・・)。

最初の方は比較的やる気があって、電子辞書を引きながら1日10ページくらいずつ読んでいました。が、最初の1~2週間くらいで記憶が若干曖昧ですが60ページ前後読んで、それ以降は読む頻度が疎らになっていきました。

ステップ2:超低速で150ページくらい読み進める

購入後数週間も経つと、早くも本書は本棚の肥やし感が物凄くなってきました。その後数か月ほどかけて、時々思い出したように5~10ページとかちびちび読んでなんとか160ページくらいまで読み進んだものの、その辺りで力尽きてその後何か月か完全に放置状態になっておりました。

ステップ3:爆速で残り300ページを読み終わる

さて、翌年6月の終わりも終わる頃、思い出したように本書を本棚から抜いて続きを読み始めたのですが、ここからなんだか謎展開になりました。理由はわかりませんが、読み始めるなり1日で15ページとか30ページとか読めるようになっており、結局そのまま1日60ページ近く読める日などもあって300ページくらいあった残りページを僅か2週間で消化してしまいました。

何でいきなり読めるようになったのか?

正直、何故いきなり2週間で300ページも読めるようになったのかは謎です。確かに読み始めた当初はカメの歩みのような速さでしか読めませんでした。

要因の一つとして考えられるのは、3月下旬から4月頭の2週間くらいでとてつもない量のドイツ語翻訳の仕事をしたことです。私は現在独日翻訳を生業にしており、普段1日に1200~2000単語くらいしか訳していないのですが、成り行きにより分不相応に大きな仕事を受注してしまったことにより2週間にわたって毎日5000単語ものドイツ語文を和訳することになってしまいました。

今手元にたまたま「CDエクスプレスチェコ語」があるのですが、この本の20課(一番最後のおそらく難易度が一番高い章)の会話例文が83単語構成でした。5000単語というのは雑に計算してこの約60倍です。この約60課分のドイツ語文を12日前後かけてすべて読み、分からない部分は調べて日本語に訳したので雑に計算するとテキスト約720課分を精読した計算になります。

ドイツ語の話だから英語で書かれたSapiensの読解力に関係ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。が、英語とドイツ語は同じゲルマン語派に属しています。仮にそれが関係なかったとしても、どちらもアルファベットで書かれていますから、この2週間でアルファベットを読むことに対する抵抗がすっかり抜けてしまっていてもおかしくはありません。

この莫大な仕事量が読解速度が跳ね上がった理由なのかどうかは特定できませんが、正直これ以外に思い当たるフシがないです。そんなわけで皆さんも手っ取り早く英語読解力を上げようと思ったら、お正月休みに有給を足して、200ページくらいの英語の本を1~2週間くらいで全訳してみましょう。ちなみに私が訳した文書は図や表、同じ文章の使いまわしなどもそこそこあったとはいえ、確か600ページくらいありました。いつになっても終わる気がしなかった。

英文を450ページ分読んで変わったこと

最後に、この"Sapiens"を読み切るまでに私が感じた個人的な変化を挙げておきます。

まず、数ページの読み直しが苦でなくなりました。今までは、あるページの続きから読むときにすっと直前まで書かれていた内容を思い出せずに少し前まで遡って読まないといけない時など、「せっかくここまで読んだのにまた戻るのか・・・」と物凄くげんなりしていたのですが、これが全く苦でなくなりました。数ページ遡って読んで「ああ、こんな内容だったな」とスルスルと思い出せるようになりました。

また、それに付随しているのですが、以前読んでいた部分をすぐに探し当てられるようになりました。それまではページの真ん中ら辺の中途半端な位置で読むのを中断すると、再開したときにどこまで読んだかわからなくなって結局そのページを最初から読み直す羽目になることが多々あったのですが、いつの間にかさーっと斜め読みしてどこまで読んだかすぐに思い出せるようになりました。

最後に、分からない単語や文章を飛ばして読むのに抵抗がなくなりました。読み始めた当初はちびちびと電子辞書を引いたりして読んでいたのですが、後半の爆速モードに入ってからは多分一度も辞書を引いていません。それでも7~9割くらいの内容は理解できていたと思います。日本語で文章を読んでいてよく分からないところが多少あってもわざわざググったり国語辞典を引いたりせずに読み進められるのと同じような感覚でした。

結論

そんなわけで、読解力を上げたい方には短期集中で大量の文章を読み込むことをおすすめします。ちなみに、私が翻訳したドイツ語文書は工業用機械のマニュアルで、とんでもない量があった割に内容は同じようなフレーズの繰り返しでそこまで難しくはありませんでした。大量の単語やフレーズを含む難解な本よりも、簡単なものでいいので短期間で徹底的に読み込む事が重要なのかなと思いました。

ちなみに、当然ですがこの翻訳の仕事をしてる間に単語やフレーズを覚えようなどとは微塵も思っていませんでした。そんな余裕はなかった。なので、覚えようとするよりもとにかくどんどん読み進めて行くのがよいのかなと思います。私の場合は仕事だったんで訳文書きましたが、皆さんの場合は分からないところを辞書で調べて意味が分かったら訳文など書かずにどんどん進めてよろしいかと思います。調べた単語はノートに書き写してもいいですし、同じ単語を何回も辞書で引いて勝手に思い出せるようになるのを待つのもよいと思います。

私は仕事で翻訳補助ツールという既存の訳文を表示してくれたり、一度訳した単語をデータベース化してくれるソフトなどを使用していたので、細かい記録の類いは全部コンピュータ任せでした。が、このツール10万円弱しますし、100ページ200ページくらいであれば自分でノートと辞書使ってやった方が身になると思われます。

そんなわけで、さぁ皆さん、書を買って有給を申請して引きこもろう!(無茶ぶり)

ちなみに、私が初めて読み切った記念すべき洋書である「Sapiens」はこちらです↓↓

英検準1級程度の英語力があれば(読了時の私がそれくらいでした)、数週間~数ヶ月で読み切れると思います。もう少し簡単でページ数が少ない物であれば、「Factfulness」がおすすめです↓↓

お試しあれ。

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