本日、かねてより受けてみたいと思いつつ延々と先延ばしていたEF SETをついに受験しました。
といきなり言ってもなんのこっちゃという話ですので、順を追ってお話します。
EF SETとは
このテストに関しては、いきなり試験そのものの説明をするよりも以下のような記事を出した方が話が早いかと思います。
日本の英語力は世界111ヵ国中80位ー2022年版英語能力指数ランキングが発表
日本人の英語力、非英語圏で80位に後退:スイスの教育機関調査
私のブログに辿り着くような皆様方はかなりの確率で英語学習界隈の住人であると思いますので、↑のような「日本人の英語力がとにかくヤバい」系の記事を見たことがある方も多いのではないでしょうか。私の経験からいっても日本人の英語力は相当ヤバい、というか私自身が語学ブログやってるくせに会話が大して出来ずにヤバい、とヤバヤバ尽くしです。
このランキングを掲載しているレポートはこちらで読めます(PDF)が、TOEFLのレポート(PDF)に記載されている惨状と比べるとこっちの結果の方が多少慈悲を感じる感じにはなっています。まぁ受験する層が全然違いますからね。
で、今回私が受けた試験がこの「スイスの教育機関」とやらが「英語能力指数」とやらを計るために実施しているというEF SET(EF Standard English Test)です。世界中いつでもどこでもネットがあれば無料で受けられるようです。ただし、リスニングとリーディングしかありません。要するにTOEICみたいなものです。
実際に受けてみたところ、内容は英検的な長文問題をTOEICの如く時間に追われて解く感じのものでした。リーディングとリスニングがそれぞれ25分ずつ、計50分です。リスニングは各問題文を自分の好きなタイミングで2回ずつ聴けますが、如何せん1回がそこそこ長い上に聞きながら文字で書かれた選択肢を読まないといけないので私は頭がパンクしそうになりました。
15分の簡単なテストと50分のガチなテストを受験可能で、私は両方受けました。
受験はここでできます。あと、結果を見るにはメールアドレスが必要です。
簡易テスト(15分)を受けた結果
何日か前に15分の簡易版を受けました。結果はこちら↓

かーっ! あと1%高ければAdvanced(C1-C2)だったんだけどなー! かーっ!
と、どっかの社二病キャラみたいなボケ方をしてしまいましたが、リスニングの最初の2問、2回聞けるのを忘れてて1回聞いてあやふやなまま答えたから多少はね?(何がだ)
というわけで、リーディングの出来が91%でAdvanced、リスニングが不調で79%のIntermediateどまりで惜しくもトータル86%以上(Advanced)を逃し、85%のギリギリIntermediateとなりました。
50分のテストを受けたら結果が衝撃的だった件
で、本日ようやく50分のガチバージョンを受験したのですが、読解はともかくリスニングが長文聞きながら大量の選択肢を読まないといけない感じのやつで(聞く前に選択肢全部読むことも仕様的には出来るけど、私は時間切れが怖くて出来なかった😇)メチャクチャ混乱しました。ぶっちゃけこれもうリスニングの点数が半分割ってても驚かねぇな、みたいなレベルでした。
一応リーディングもリスニングも辛うじて時間内に終わりました(どちらも残り数秒でした)。
で、表示された結果がこちら↓


(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
, .
(;゚ Д゚) …?!
し、C2????
全く予想外なことに、私の読解聴解能力がまさかのC2判定されてしまいました。
CEFRとは
さて、ここで「C2? 何ソレ、コードギアスでピザ食ってる人?」と疑問に思った方もいらっしゃるかと思いますので、「CEFR」について説明をしていきます。
といっても、Wikipediaの引用で済ませるのですが。
ヨーロッパ言語共通参照枠(ヨーロッパげんごきょうつうさんしょうわく、英語: Common European Framework of Reference for Languages:CEFR(セファール)あるいはCEF、フランス語: Cadre européen commun de référence pour les langues:CECR)とは、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン。1989年から1996年にかけて欧州評議会が「ヨーロッパ市民のための言語学習」プロジェクトを推進した際に、ヨーロッパ言語共通参照枠がその中心的な役割となった。ヨーロッパ言語共通参照枠の目的は、ヨーロッパのすべての言語に適用できるような学習状況の評価や指導といったものの方法を提供することである。
wikipedia 「ヨーロッパ言語共通参照枠」2023/8/18時点より引用
私は正直これを読んでも何を言ってるのか全く分からないのですが、要するにヨーロッパで言語能力を下から上まで6段階にレベル分けしました、みたいな基準のことです。A1, A2, B1, B2, C1, C2の6段階があり、上記wiki記事に載ってる表では
A1 -- 学習を始めたばかりの者・初学者
wikipedia 「ヨーロッパ言語共通参照枠」2023/8/18時点より引用
A2 -- 学習を継続中の者・初級者
B1 -- 習得しつつある者・中級者
B2 -- 実務に対応できる者・準上級者
C1 -- 優れた言語運用能力を有する者・上級者
C2 -- 母語話者と遜色のない熟練者
となっております。
そんなわけで、自分の英語は良くてもB2あたりだろうと思っていた私は突然のC2判定に超!エキサイティン!みたいな状態になってしまったのでした。「母語話者と遜色のない熟練者」? Are you kidding me???😂
ちなみに上記のwiki表ではC2についてさらに
- 聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。
- いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構成できる。
- 自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。
などと意味不明なことが書かれており(錯乱)
最初の2つは(話者の発音があまりにもどぎつくなければ)ある程度当てはまるとはいえ、最後の1つはぶっちゃけ程遠いです。スピーキングの練習不可避。
TOEFLやIELTSとの比較表も出てきましたが、これによると私はTOEFL95-120、IELTS8.0-9.0のあたりにいるようです。私は以前IELTSのリスニングとリーディングの問題が4回分入っている本を興味本位で購入して全部解いたところ、平均が7-9の間くらいだった記憶があるのであながち間違ってはいないようです。
が、当然ですが今回受けたEF SETはTOEFLやIELTSと単純比較することはできません。理由は試験結果にも注意書きされていますが、
Total scores of these tests include performance on four separate modalities - reading, listening, writing and speaking. Scores on the EF SET cannot be directly compared to other tests’ total scores because the skills tested on the EF SET are reading and listening only.
(この試験リーディングとリスニングしかないから、スピーキングとライティングもある他の試験との単純比較はNG)
ということです。
まとめ
最近書いた記事↓が相次いで私の英会話能力の低さを盛大に暴露してしまったので、せめてリーディングとリスニングで名誉挽回しようと思って受けた今回の試験、何だか予想以上の結果が出てしまい困惑しております😂
正直これだけ実践推ししといてA2とかB1とかだったら説得力皆無なのでマジでこのブログ閉鎖しようかとか思ってましたが、それとはまた逆方向にブッ飛んだ結果が出てしまいました😇
そんなわけで、最近延々と実践推しを繰り広げている当ブログでございますが、ひたすら実践していたら本人も知らぬ間にC2レベルになるよ、というお話でした。
言うてもこのEF SETも試験の一種ですし、今回の結果がただのマグレという可能性もあるので引き続き読み聞きの実践も続けていきたいと思います。
しかしながら、もうここからは会話練習に全力を投じればそれでいいような気もしてきました。
というわけで、語学は一朝一夕に出来るようにはなりませんが(シュリーマン並の凄まじさで学習すれば1年以内には出来るようになりそうですが、ぶっちゃけアレ、並の人間には無理だよと凡人の私は思います😂)、気長に続けていればいずれ実を結ぶということを一つの形で示せたかな、と希望的観測をしております。重要なのは試験勉強をすることではなく、自分の日常と英語を結びつけること、実際に使い続けることです。使わないのに試験の点数だけ追い求めても仕方がありません。
私は今回たまたまEF SETでC2を取れましたが、だからといって「EF SETでC2レベルをとれるように勉強しましょう!」なんて言う気は毛頭ありません。これはあくまで一つの目安であり、それ自体を目的にする類のものではないのです。「英語で何点取るか」ではなく、「英語で何をするか」を主軸にすることをお勧めします。