英語 語学

リスニングには3種類あるという話(余談多め)

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まだ記事にはしていないのですが、10日ほど前にハッカソンに初参戦して英語のボイスチャットが全く出来ずに爆死したという中々愉快なイベントがありました。その経験からリスニングには実は3種類くらいあるということに気付きましたので、今回はそのお話をしようと思います。なお、試験のリスニングについては全く考慮しておりませんのでご注意ください。

余談: ヒンディー語とウルドゥー語

最初から余談が入るという謎の事態。さっさと本題を読みたいという御仁はこの項目を飛ばしても大丈夫です。

さて、最近はブラジル人とボイスチャットをしており、海外滞在時もある程度英会話が出来た私が何故今回は英会話で爆死したかというと、チームを組んだ相方がパキスタン人でチームについたメンターもパキスタン人で、つまり両方とも物凄い南アジア訛り(一般的にはインド英語として知られる)な上に話す速度が異常に速く、私のおつむでは全く太刀打ちできなかったという次第であります。

ちなみに私のインド英語での爆死経験は割と豊富だったりします。むしろインド人やパキスタン人と話すときはヒンディー語やウルドゥー語で会話した方がマシに分かるような気さえしてきます。

なお、ヒンディー語はインドの公用語の1つ(話者数は同国内で最多)、ウルドゥー語はパキスタンの国語ですが、中身はかなり似ており(もちろん違いもありますが)、まとめてヒンドゥスターニー語と呼んだりもします。これは地味に知られていないと思うのですが、実はヒンディー語は話者が6億人ほどおり、英語、中国語に次いで世界第三位の話者数を誇っていたりします(南米で大人気のスペイン語より多い)。ウルドゥー語の話者も足すと8億人前後と会話が出来る公算になります。

この2言語は文字だけが大きく異なっており、ヒンディー語はデーヴァナーガリー文字で書き、ウルドゥー語はアラビア文字で書きます。漢字で何となく筆談できる日本人と中国人とは正反対に、会話は問題なく出来るけど文字で意思疎通するのは無理という関係です。(が、インターネット上では両言語ともローマアルファベットで書かれることも多く、その場合はインド人とパキスタン人は何の問題もなく意思疎通ができます。)

私の場合、欧米人とか南米人が相手だと比較的なんとかなるのですが、思い返して見れば以前ホーチミン市の宿で色々な外国人と英会話してた時も、唯一インド系マレーシア人のマシンガントークにだけは毛ほどもついていけなかった記憶があります。

インド英語に対応するにはヒンディー語(orウルドゥー語)やりながらボリウッド映画を1000時間くらい見た方がいいんですかね(白目)

私はウルドゥー語を多少やっているのですが(アラビア文字知ってるからヒンディー語より文字に関する負荷が少ない)、まだまだ接触量が足りていません。まともな会話はほぼ無理なレベルで、今のところ簡単な自己紹介とかちょっとした挨拶とか屋台で飯を注文するとかそれくらいしかできることがありません。

文法も発音も(アラビア語とかベトナム語と比べれば)そんなに難しくないので頑張ればある程度いけそうな気はします。ボリウッド映画は3 idiotsを何回見たか分かりませんが、それ以外は1本しか見たことないです😂 パキスタン映画も1本しか見たことないです。これでは全然実践が足りません。

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リスニングの話に戻る

で、何でしたっけ。ああそうそう、この記事はリスニングの記事なんでした。割と本気で忘れてました😂 何でウルドゥー語の記事書き始めたんだっけ?とか思い始めたところで、ようやく本題に入ります。

冒頭で述べた通り、リスニングには以下の3種類あります。

一方的に聞くだけのリスニング
(素早い反応が求められる)会話の中でのリスニング
(素早い反応が求められる上に内容が高度な)会話の中でのリスニング

それぞれ見ていきましょう。

一方的に聞くだけのリスニング

私がそこそこ自信を持っているのがこれです。具体的には、ニュースを聞いたり映画やドラマを見たり、Youtubeの動画を見たり。あるいは、大学の講義や会社の会議を聞いているだけという状況も含まれるかもしれません。

これは一番楽なリスニングです。脳味噌をリスニングに全振りできます。聞いてる内容が難しい場合は内容に対しても脳味噌を消費しますが、それでもかなりの容量をリスニングに使えます。

図にすると↓のような感じです。

なお、↑図の謎のピンクの物体は脳です。

(素早い反応が求められる)会話の中でのリスニング

これは主に内容がそこまで難しくない普通の会話に当てはまると思います。

この場合、聞き取った内容を理解した上で、こちらからも発話して返事を返す必要があるので、特に外国語での会話に慣れていない脳味噌には結構な負担がかかります。図にすると↓のようになります。

この段階では、大量のリスニングをこなして音に慣れること、音読や暗唱でせっせと口を動かして発話を自動化するなどして出来るだけ脳味噌に負荷をかけずに会話が出来るように練習と実践を繰り返して行くのが理想的です。

ちなみに私のハッカソンはこの段階でリスニングが崩壊して終了しました😭

私の場合、インド英語はYoutubeのプログラミング解説動画とかで聞く分には何となく分かるのですが、会話でリスニングに使える脳の容量が減ったらまるで太刀打ちできなくなるというのが今回のハッカソンから得た主な教訓です。脳味噌が真っ白になってしまう。

余談: ハッカソンの顛末

この記事余談の方が長い説ある。

ハッカソン、私はフツーに文字チャットでもいけるだろうと思っていたのですが、実際は時間勝負なところがあり、コミュニケーションをさっさかやるためにボイスチャットをガンガンやってくのが標準仕様という感じでした。私はプログラミングがどうのこうの以前に南アジア英語のリスニングで爆死して土俵にすら立てないという凄惨な末路を辿ったのでした。

幸いだったのは、相方もハッカソン初参戦でどんな仕様なのかざっと見るのが目的だったとのことで、そこまでガチ勢ではなかったことです。意思疎通段階で爆死を果たした私に対し、文字で「まぁハッカソンなんて毎週のようにあるし、今回ダメでもヘーキヘーキ、ノープロブレム」みたいな感じの実に寛容な慰め方をしてくれました😇 

とは言え、ハッカソン参加者だけ1カ月間タダで使わせてもらえる有料APIとかがあって、そういうのを色々触ってこれまで経験がなかったプログラムを組めたのはいい経験でした。なお、その時作ったプログラムはGithubにアップロードしようとわちゃわちゃしてる間に何か間違ったコマンド入れちゃったみたいで気づいたら消滅してました😇 Githubの使い方に未だに慣れてなくて誠に遺憾です。個人的にはPythonやJavascriptよりもGithubの方が意味不明だったりします。

本ブログの読者の方に海外でプログラミング勝負をしかける予定の方がいるかどうかは存じませんが、アメリカの巨大テック企業のCEOにインド人がメチャクチャいることからも分かる通り、この業界でインド英語を回避し続けるのはほぼ不可能であると思われます。

この界隈をフラフラした結果、インド人、パキスタン人、ナイジェリア人などのプログラマーがかなりいるということに(ただの体感で、特にそういうデータがあるわけではありませんが)気付きました。欧米人ももちろんいますが、私は欧米人よりアジア・アフリカの人々の方に勢いを感じます。特にインド人は半端ないです。

(素早い反応が求められる上に内容が高度な)会話やディベートの中でのリスニング

で、主題はリスニングでしたね。3つ目は一番難易度が高い、高度な内容を伴う会話です。

脳味噌の使い方はこんな感じになります。

今更ですが、これらの図の数字はかなりテキトーです。簡易的なイメージとして採用しています。

さて、この段階ではぶっちゃけ言語で手こずっていてはお話にならなかったりすることも多々あるので、スピーキングリスニング共に可能な限り反射的にできるように鍛えて置く必要があります。

私のようにスピーキングの実践機会が大してなく、さほど練習もしていない人間がいきなりこのレベルに突っ込むと、スピーキングに使える脳の容量がほとんど残らないことに気付いて絶望することになります😂 

そんなわけで、一様に「リスニング」と言っても、このレベルはYoutube動画や映画が聞き取れるのとは使える脳味噌の容量が根本的に異なります。そしてこのレベルでは、スピーキング単体に使える脳容量がほぼ残りません。とにかく内容について考えなければならないので、単語がどうとか文法がどうとかそんなこと言っていられません。

この問題を解決するには、先ほども述べたように、会話を反射的に出来るようになるまでメチャクチャ練習するほかありません。

何をもって「内容が高度」というのかは人によると思いますが、例を示すとしたら↓のようなものでしょうか。

私の場合、Youtubeで見てる分にはほぼ全部問題なく聞き取れて分かりますが、もしも実際にこんなディベートに参加したら相手方の言い分を聞いてる途中で脳味噌がショートしてまともな返答をすることはほぼ無理だと思われます。ていうか日本語でも無理な気がします。

語学ブログ書いてるのに会話能力が大したことないのを全力で暴露してしまった、反省はしていない😇

なお、英会話能力が微妙な私が普段英語で何をしているのかという点については↓の記事にまとめましたので(本記事執筆時点では未完成ですが)、参考までにどうぞ。

まとめ

私は今まで「ネット経由ならメールとかチャットとかでいけるからヘーキヘーキ」とか言って大して会話に関心がなかったのですが(翻訳の仕事ではメールとチャットが主で、電話が来るのは極稀だったのです)、どうもプログラミング界隈で仕事をするにはボイスチャットの他にもある程度のプレゼンテーションスキルも要求されるようで、これから本気でプログラミングの仕事をやるなら英語の会話能力をかなり上げなければならないということにハッカソンに参加して今更ながら気づきました。今の状態ではどっかに雇ってもらおうにもリモート面接で不合格確定です(フリーランス翻訳者に面接は存在しませんでした😇)。転職のハードルがあまりにも高すぎる! 楽しい!🤣 ちなみに私は日本語の面接でも不合格の常連であり、学生時代のアルバイト採用面接すら余裕で10回以上は落ちております😇

というわけで今後はプログラミングに関するスピーキング、プレゼンテーションなどの練習をひたすらやっていく所存です。

「まとめ」とか言っときながらただの決意表明になってしまい、まことに遺憾です。

えっ、何故こんな意味不明に難易度が高い転職を考えているのかって? フリーランスの翻訳者じゃ就労ビザとれる国が限られてしまうので、どこの国の企業にでも雇ってもらえるスキルが欲しいのですよ。

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